『FM24』でディフェンスを強化しよう
サッカーの強豪チームは、強力なディフェンスの基礎の上に成り立っています。それは『Football Manager 2024』でも同じこと。
戦術を立てる上で一番華やかな部分とは言えないかもしれませんが、頑強な防衛陣形をまとめ上げ、選手がボールを持たない間何をするべきか見つけることは、『FM24』の最新キャリアで成功するためには重要な部分です。
このガイドでは、『FM24』で守備を固めるのに役立つ選手のポジション、フォーメーション、能力値について、Ihor Crusadertsarが詳しく解説します。
優れた守備は計画から始まる
『FM24』で戦術を立てるときは、その戦術で何を実現したいのか計画を決めてから、戦術構築に入るべきです。すべての詳細を今すぐ知る必要はありませんが、主要な選手をどう活用するか、ゴールを決めるチャンスをどう生み出すか、チームの守備ラインナップをどうするかなどは、既に考えたことがあるはずです。
また、世界最高の選手がいたとしても、彼らは万能なわけではありませんし、チーム全員に100%の攻撃と守備をすることを期待するのは、彼らのスキルを最大限に使いこなせているとは言えません。結局のところ監督のメンタリティーは、きわめて攻撃的になりたくさんゴールを上げるけれども、4-3や5-4といったスコアを何度か出すことになったり、あるいは、リスクを減らしてよりバランスを取り、1点か2点差でほとんどの試合に勝つことになったりします。
戦術への私のアプローチは、常に守備を主体に置いたものです。というのは、試合に勝つのに必要なゴールは1回だけだからです。選手には、相手チームがゴールを決めるのを防ぐことにより努力を集中してほしいと考えています。
計画ができたので次は、あらゆる試合でチームが相手のチャンスを止め、リードを守り切るのに役立つような、試合の要素に注目していきましょう。
選手のより深いポジショニングを活用
トップコーチはよく、試合の攻撃フェーズで追加の選手を見つけることについて話題にしますが、これは守備についても同じです。一番しっかり守りたいエリアで数の有利に立てるよう選手をピッチに配置し、ボールを取り戻すことが重要な理念だからです。
なので例えば、チームに背の高い空中戦が得意なセンターバックが複数いるならば、守備ラインを引き下げて、「クロスを入れさせろ」の戦術的指示を使い、相手の攻撃をサイドに導きましょう。このアプローチは、3バックシステムでも効果があります。
ポジションが低く、センターバックが3名いるフォーメーションは、当然良い守備となります。相手が最も危険な攻撃を仕掛けてくるエリアに、より多くの選手を配置しているからです。
ですが、ディフェンスエリアをうまくカバーする方法は、これだけではありません。お気に入りの守備フォーメーションは、シンプルな4-4-1-1で、中央の2名のMFが守備的ミッドフィルダー層としてわずかに下がる陣形です。
チームをこのように配置することで、ポゼッション中にはより良くボールを管理でき、ボールを失ったときには守備を強化することができます。『FM24』の新しいポジションのローテーションでは、10番ポジションの選手は攻撃時には実質的にもう1人のストライカーとなり、4-4-2フォーメーションに近づきます。また、ポジションプレイの変更を活用して、守備的ミッドフィルダーの1人をセグンドボランチに設定し、ポゼッション中により攻撃的なサポートを行わせることもできます。
繰り返しですが、この4-4-1-1の形でも、「クロスを入れさせろ」と「サイドではめろ」の戦術的指示はおすすめです。相手がサイドに寄り、タッチラインを追加のディフェンダーとして使えるからです。
サポート構造が整い、チームに攻撃のオプションを持たせる考えも生まれたところで、次はセンターバックとサイドバックに必要な主要な能力値について見ていきましょう。
チームディフェンスの強化のために重要な能力値
自チームを評価するとき、または新しいディフェンダーを雇うべく移籍市場を探るときタックル、ポジショニング、ジャンプ力などのわかりやすい項目よりも注目して探すべきなのは、メンタルの能力値です。
私の経験では、守備的ミッドフィルダーとセンターバックに絶対必要となる能力値は、予測力、冷静さ、集中力です。
予測力とは、選手のサッカーに関する知性と、試合内で状況を読む能力のことで、チームメイトや相手の動きやその他のアクションをどれだけうまく予測し反応できるかを示したものです。ご想像通りこれはすべての選手にとって極めて重要なもので、そのために『FM24』のほぼ全選手の役割に予測力が必須または重要な能力値として挙げられています。簡単に言うと、ディフェンダーに素晴らしいポジショニング能力があったとしても、予測力が劣っていたならば、攻撃が進む中で、元々取っていたうまいポジションを活かして、ブロック、インターセプト、タックルなどの明確なディフェンスアクションを取ることができません。
次は冷静さ。精神面での安定や、ボールのあるなしにかかわらず理知的な判断を下す能力を示します。ゲーム内では、冷静さと判断力の説明はかなり似ていますが、守備を行う選手の頭の中で起こっている意思決定をよりよく反映していることから、私にとっては冷静さの方がより重要です。
守備の意思決定は、隔絶された環境で行われているわけではありません。自分をかわしてゴールをしようと積極的に挑んでくる敵を相手に守るといった、非常にストレスが多く、リスクが大きい状況で行われます。冷静さは、選手が意思決定や行動を実行する際、このような精神的プレッシャーの影響をどれだけ受けないかを表したものです。
重要な能力値の3番目は集中力。これは『FM24』では、「集中力や場面に応じた細部への注意力を示す」と定義されています。個人的には集中力はスタミナの精神版だと考えていて、選手は集中力が高いほど、可能な限り長時間能力を最大限発揮して守備を行う傾向にあります。守備は試合の全90分間を通して行われるものなので、これは特に重要です。
上記の3つほど重要ではありませんが、他にも検討をするべきプラスアルファのメンタル能力値がいくつかあります。
最後に、補完的なメンタル能力値もあります。絶対に必要というわけではありませんが、それでも選手の守備DNAの一部として持っておくととても役に立ちます。
チームワーク能力値が高い選手は、あなたの戦術的指示によく従うのであなたは監督として仕事をこなすのが楽になり、また選手はより規律を守りタスクに取り組むので、ディフェンス構築の役に立ちます。
運動量は、選手が攻撃と守備の両方の状況でどれだけ働くか、もっと具体的に言えば選手の「ピッチ上で全力を尽くし、要求された以上の働きをみせる能力」を決定するので、これも有益な能力値です。守備の文脈で言えば、より前線に位置する運動量の高い選手は、より深くまで下がって相手の攻撃を防ぎ、ボールを取り返そうと、継続的に努力します。
意志の強さはどんな選手でも備えていた方がいいでしょう。ピッチ内外での全状況に影響します。
フィジカル能力値に関しては、強靭さ、ジャンプ力、スタミナの3つの主要な能力値があります。強靭さとは単純に、選手が相手選手に対してどれだけ身体的能力を発揮できるかを示す指標です。例えば、立っているまたはドリブル中にボールを相手から守る、タックルする、相手をマークする、空中または開けた場所でボールを巡って争うといった身体的な状況で、選手の成功率に影響します。相手にどんなにテクニックがあったとしても、身体能力で勝るディフェンダーには負けてしまいます。どんなチームスポーツでも、強靭さと大きさは重要なのです。
守備は試合全体を通して継続的に行われるプロセスなので、先ほど集中力で説明したように、スタミナは重要です。高いラインで非常に攻撃的なディフェンスを行うゲーゲンプレスの戦術スタイルを使うならば、選手は試合中続くようなエネルギーが必要でしょう。エネルギーが切れてしまうと隙が生まれ、努力が無駄になってしまうからです。スタミナは、あなたのチームが試合に劣勢で、ボールを維持できないときにも、選手にもっと守備を行わせるために重要となります。
戦術を立てるための守備計画、最適なフォーメーション、守備の成功に必要な重要な能力値に関するこれらのヒントがあれば、プレイしたいサッカースタイルにかかわらず、『FM24』でより守備が強いチームを作る具体的なアイディアが湧いてくるでしょう。