『FOOTBALL MANAGER 2024』でのウィングの起用法

サッカーにおけるウィングの役割は、ここ数年で劇的に変化しました。タッチラインにへばりつき、浮かんだ配球を背の高い昔ながらのセンターフォワードに送るような役割はもうおしまい。今は、他のポジションのチームメイトと同じように、より多才さを備える必要があります。 

現代のウィングはピッチ上でさまざまな役割をこなし、攻撃の面でも守備の面でも、毎年トップウィングによって成長がもたらされています。 

本記事では、SteinkelssonFMがブライトン&ホーヴ・アルビオンを例に、『Football Manager 2024』でのウィングのそれぞれの役割を分析し、どのようにすればウィングを最大活用して効果的に戦術を組み立てられるかを解説します。

『FOOTBALL MANAGER 2024』でのウィングの起用法

三笘薫 – 真のモダンウィング

2021年に母国日本からブライトンに移籍して以来、センセーショナルな活躍に事欠かない三笘薫。 

彼がここまで特別である理由とは何でしょうか?多くの選手と同じように、それは、独特なスキルの組み合わせです。 

彼の最大の長所であり、ファンや評論家を最も驚かせたのは、足元にあるボールに対する動きと能力です。ドリブルの能力値は18で、『FM24』の全データベースの中でも最大の値です。

さらに機動力もあり、スピードの能力値は16、加速力は17、さらに直感力が16あり、生来の独創性と予想不能性が際立っています。 

このスコアは、彼の自然体のゲーム、つまり、相手のディフェンダーと1対1を常に作り出そうとする姿勢を反映しています。この意味で、三笘はチームが現代的なウィングに求めるすべてを体現していると言えるのです。 

Kaoru Mitoma Profile

 

テストケース#1 – 三笘をインサイドフォワードとして使う場合

それでは、現代のウィングの役割について、詳しく見ていきましょう。アルファベット順に、まずはインサイドフォワードです。

インサイドフォワードとなる選手は、典型的には起用されるサイドと反対に強い足を持ち、サイドから中に向けて定期的にカットでき、相手ディフェンスに切り込みます。中へ入る動きによってサイドバック/ウィングバックのオーバーラップを促し、数的優位の状況で相手ディフェンダーと対峙できます。 
 
この例では、三笘をタスクが「サポート」のインサイドフォワードとして設定します。そうすると、三笘は、ディフェンス背後のスペースへ斜めに走り込んでスルーパスを受けたり、チャンス時にロングシュートを放ちます。 

IF Tactical Instructions

三笘の強力なオフザボール能力値(15)は、この役割で成功するのに重要な要素。さらにポゼッション時でなくても常に動き続け、ボールを受け取る場所を探し、攻撃のチャンスを生み出します。この場所をカバーする他の役割と比較すると、ボックス内でのタッチ数が増えるであろうことも意味します。

スピードと加速力の能力値が強いので、相手の守備ラインを突破しやすいため、「サポート」のタスクを使用しやすくなります。より奥深くのポジションから走り始めたとしても、です。

左サイドで三笘がこの役割を担っているのなら、右サイドにも対となる選手が必要でしょう。最良の選択肢は、ソリー・マーチを攻撃用のウィングとして起用すること。この役割では、ディープライイングフォワードとしてエヴァン・ファーガソンにボールを回すようになり、ファーガソンは「ボールをキープしろ」の指示に従ってゲームのペースを落とし、サポートが到着するのを待ちます。三笘の開始地点が深いため、ファーガソンがディフェンスラインにスルーパスを出す時にはすでに全力稼働していて、ゴールのチャンスがあり、リバウンドの機会があればジョアン・ペドロがサポートできるのです。 

Ferguson

テストケース#2 - 三笘をウィングとして使う場合

『FM24』でウィングは、技術、スピード、あるいはその2つの組み合わせによって、相手のアウトサイドの選手を抜き去ることを目指します。一般的に、ウィングはチームの攻撃時にはタッチライン際からスペースに飛び込み、敵陣深くまで侵入します。 

タスクを「攻撃」に設定した場合、ウィングはファイナルサード付近でより直接的に走り込み、相手守備陣を混乱させてシュートを狙う、あるいは味方にスルーパス/クロスを供給します。 

Winger Instructions

前述した三笘の長所はウィングとして最適ですが、相手のサイドバックに向かって走り込むための空間を作り出す必要があります。これを戦術の中で実現するために、ペルビス・エストゥピニャンを「サポート」のサイドバックとして起用し、重複するランの回数を減らしています。これは、現実にブライトンが奥からプレイする様子をかなり正確に描写していて、前進するパスを受けるという点では三笘がブライトンのリーダーとなっています。 

この戦術セットアップでハイライトされた他の選手の役割は、ボックス内に走り込むことを強調しているのに気づくでしょう。「もっと上がれ」の指示を受けたフリオ・エンシソ(攻撃的ミッドフィルダー)とシモン・アディングラ(インサイドフォワード)の最後のランからサポートを受け、ダニー・ウェルベックは1人だけの完全フォワードとして機能します。 

Welbeck

テストケース#3 – 三笘をインバーテッドウィングとして使う場合

最後に登場するのがインバーテッドウィング。主な目的は、サイドバックのためにスペースを切り開き、相手のディフェンダーにプレッシャーをかけることです。インバーテッドウィングのタスクを「攻撃」に設定した場合、相手ディフェンスにドリブル勝負を仕掛けるようになり、アタッキングサードに侵入してシュートやパス、クロスを狙います。 

IW

インサイドフォワードよりもより直接的で、開始ポジションがよりサイド寄りとなるため、この役割の選手は試合を進めようとする時、プレッシングという点では、より直接的な抵抗に遭うでしょう。  

この役割では、三笘のバランスと俊敏性の能力値が14あるため、ディフェンダーの間を動き回り、シュートのチャンスを生み出したり、接触を誘ってフリーキックやPKの可能性を作ることができます。また、三笘は判断力が14あるため、サイドで正しい選択を行える確率が高まります。 

上の例と同じように、同じサイドのディフェンダーとウィングの役割は、協調するものでなければなりません。そのためこの例では、エストゥピニャンは「サポート」のウィングバックとして出陣し、三笘が切り込んだことでできた空間を活用します。 

今回も、三笘にはディフェンスラインを占める選手を2名つけました。エンシソとアンス・ファティです。アドバンストフォワードは、背後にある空いた空間を活用しようとし、さらに守備ブロックから相手をはじき出すので、攻撃的ミッドフィルダー向けの空間が生まれます。一方でマーチは、反対サイドでの空間を維持します。

このようなシンプルな関係が、三笘の攻撃への貢献を下支えし、シュート役に重要パスを出す可能性を高めるのです。 

FATI

最適な選手への指示、チームへの指示を選ぶには

『FM24』でのデフォルトの役割は、プレイヤーの皆さんがやりたいことのほとんどに対応していますが、時には選手への指示やチームへの指示を追加してより役立てることにも価値があります。 

三笘をどのサイド選手の役割に割り当てるにせよ、「シュートを減らせ」や「積極的に仕掛けろ」の選手への指示によって、彼の有効性はさらに高まります。これによって、特にゴールから離れた状況では、三笘はポゼッション時に辛抱強くなり、迷路のようなドリブルや低確率のパスを通すための空間が生まれます。 

ブライトンの左側での効率を上げるために、さらに「左サイド攻撃重視」のチームへの指示を追加すれば、さらにプレッシャーをかけたりチャンスを生み出したりできます。 

TI

サイドの選手は、『FM24』のほぼすべての戦術で不可欠な存在です。このガイドで、ウィング、インバーテッドウィング、インサイドフォワードのどれが次のキャリアに最善か、より良く理解できたことでしょう。 

それでは楽しい監督ライフを!

SteinkelssonFM

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